稲盛と永守 京都発カリスマ経営の本質
#書籍
著者 : 名和高司
『TOPPOINT 2021 年 11 月号』 より
稲盛和夫と永守重信という京都をホームベースにグローバルに活躍する経営者について
両者の経営モデルを 「盛守経営」 と呼ぶことにする
稲盛は京セラの創業、KDDI の創業、JAL の再生
稲盛の DNA : フィロソフィ (Why と What を語る) とアメーバ経営 (How を示す)
フィロソフィ : それぞれの企業に独自のフィロソフィがある
永守は日本電産の創業者
人生哲学と経営哲学の 「3 大精神」
1. 情熱、熱意、執念
2. 知的ハードワーキング ← 永守経営を象徴するもの
3. すぐやる、必ずやる、出来るまでやる
3 大経営手法
平易な生活の知恵をメタファーに使ってわかりやすい
1. 家計簿経営 : 収入に見合った出費をする一方で、家計で将来に向けた貯蓄をするように経営でも投資をしていく
2. 千切り経営 : 問題を小さく切り刻んで対処する
nobuoka.icon わかりやすいメタファーか??
3. 井戸掘り経営 : 井戸の水を汲めば汲むほど新しい水が湧いてくるように、貪欲に新しいことに挑戦すればアイデアは次から次へと生まれてくる
盛守モデルの共通点
成功の 3 要件 : 考え方、熱意、能力
永守はよく IQ と EQ を持ち出して、EQ > IQ という不等式を説明 : 能力より熱意が勝る
さらに考え方という点で JQ というものが隠れていると筆者は考える
JQ は筆者が 「Judgement Quotient」 (判断指数) と呼ぶもの
リスクに見舞われた時に、対局感を失わず、前を見て恐れずに動くことができる判断力
稲盛は 「こころ」 のなかに 「真我」 があると唱える
真・善・美を兼ね備えている
東洋思想に根ざした善のあり方を追求した西田幾多郎の哲学と同期